奈良公園とその周辺には、大仏様と並んで奈良のシンボルである鹿およそ1200頭が日々生活しております。人懐っこくてかわいい鹿ですが、野生のニホンジカで国の天然記念物に指定されています。
故事によると、春日大社創建の時、はるか常陸国(茨城県)鹿島神宮のご祭神、武甕槌大神が白鹿に乗って大和国へ向かわれ、長旅の末に御蓋山に降り立たれて春日大社第一神の武甕槌命(タケミカヅチノミコト)として鎮座されました。以来奈良で鹿は神鹿(神の使い)として大切に保護されてきました。大和に向かわれる道中、神鹿が死亡し葬られたところが東京都江戸川区にあり、「鹿骨」(ししぼね)の地名を今に残しています。(※鹿苑内保護収容頭数を含みません)
奈良の鹿の頭数や現状について、詳しくは「一般財団法人奈良の鹿愛護会 (https://naradeer.com/)」のWeb サイトをごご参照ください。
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鹿の伝統行事
「鹿の角切り」は危険防止と樹木の保護のため江戸時代の初期(1671年)から始まった伝統行事で、例年10月の上旬から中旬にかけて鹿苑で行われます。
「鹿寄せ」は通常、奈良公園の芝が枯れ、エサが少なくなった冬から早春にかけて鹿にエサを与える伝統行事で、1892年から始まりました。ナチュラルホルンの音が飛火野に響くとご褒美のドングリをめざして、鹿たちがあちらこちらから群れをなして一目散に駆け寄ってきます。
詳しくは「一般財団法人奈良の鹿愛護会(https://naradeer.com/)」のページをご参照ください。