平城宮跡大極殿コース

平城宮跡大極殿コース

約1300年前、この場所に平城宮が築かれ、律令国家としての国づくりが始まりました。ここには宮を構成する遺構が奇跡的に遺っており、発掘調査・研究の成果をもとに往時の平城宮の姿を復元できる「特別な場所」場所になっています。2018年3月に「朱雀門ひろば」がよみがえり、平城宮跡歴史公園としての第一歩を踏み出しました。平城宮跡大極殿コースでは、この朱雀門ひろばに加えて大極殿も巡ります。

コース番号05-A01
所要時間約2時間
歩行距離2.5km
対象期間年中
利用交通機関バス

コースは一例です。
ご希望に沿って自由に設定できます。

■拝観料

このコースの概要

みどころ
平城宮跡大極門
第一次大極殿院(復元工事中)

大極殿を含む南北320m、東西180mの区画です。奈良時代前半、国家的な儀式が行われた特別な空間です。現在、大極殿と大極門が復元されています。

平城宮いざない館

時空を超えて奈良時代の平城宮を体感することが出来ます。出土品や資料の展示がなされていて、その説明もあります。公園のいまを楽しむなどの体験を通して、平城宮跡の多彩な魅力を発見することができます。

遣唐使船

遣唐使たちが唐の都に行くために海を渡った遣唐使船が実物大で復元されています。平城京うまし館から乗船出来ます。遣唐使船の説明を見て、乗船してみましょう。

参考コース順路(一例です。)

場所内容
朱雀門ひろば(朱雀門ひろば前)出発場所(バス停)
 徒歩移動5分
朱雀門10分(月曜日閉門)
 徒歩移動3分
平城宮いざない館35分(年末年始休館)
 徒歩移動(大極門を経て)20分
大極殿15分(月曜日休館)
 徒歩移動15分
遣唐使船・平城京うまし館15分(年末年始休館)
 徒歩移動5分
朱雀門ひろば(朱雀門ひろば前)終了場所(バス停)
 ← 左のマークの場所では、トイレをご利用いただけます。

いち押しポイント

◎ 奈良近郊に巣を作っているツバメが越冬のために南に渡る時、平城宮跡のヨシ原にいったん集結して、そして集団をつくって南下します。その時期が毎年8月頃で、日中の仕事を終えたツバメが、日没前になると大群でこのヨシ原に舞い下りてきます。いくつもの集団をつくってやってきますが、着地のタイミングは実に統制がとれています。日没直前まで大空で乱舞していたツバメがその群れごとに日没の瞬間に着地するさまは、まるでよく訓練された軍隊のようです。

「ツバメの塒入り」の時間帯:毎日、日没20分前ごろから日没まで。

耳寄り情報

◎ 平城京歴史館では、大陸との交流により発展した日本の歴史や往時の文化・暮らしに焦点を当てたテーマ展示を行っています。当時の国際交流の象徴的存在である遣唐使船の復元展示。また、アニメーションなどを駆使して、遣唐使の歴史や渡航の様子をドラマチックに再現しているシアターや、最先端のVR技術を使用し、往時の壮麗・壮大な都の姿や華やかな文化を再現したシアターがあります。

◎ 日本から南下するツバメは、フィリピンやボルネオなどで越冬するものが多いようで、南半球までは行っていないようです。また、熱帯地方では渡りをしないツバメもいるそうです。

◎ ツバメが家の軒先などに泥を材料におわん型の巣を作るのはお馴染みの光景ですが、その巣で寝るのはメスやヒナだけで、オスは巣の近くの民家の軒下や電線などで寝ています。また、繁殖が終わった後や渡りの途中は集団をつくって川原のヨシ原などを塒にします。つまり、泥を使って作った巣はツバメの産室で、塒はヨシ原の根元で毎夜巣帰りするのだそうです。

◎ ツバメは飛んでいる虫を捕ったり、水を飲むのも浴びるのも飛びながらするそうです。そういえば、雀のように野原をピョンピョン跳ねているツバメや、カラスのように池でゆっくり水浴びをしているツバメの姿は見たことないですね。

◎ 東院庭園の石組は発掘されたものが置かれています。きっと奈良時代の皇族や貴族たちが眺めていた事でしょう。また庭園の植栽は、その場所で発掘された種、枝、葉などから判明した植物です。